不妊の原因(西洋医学的)について
不妊症の原因(西洋医学的)
不妊症の原因は「子宮」「子宮頸管」「排卵」「卵管」「その他」などの要因があります。不妊症の原因は身体の部位によって異なるため、その原因を把握しケアすることが大切になります。それぞれの不妊症の原因をご紹介いたします。
◉子宮の要因
子宮になんらかの原因があります。
子宮は受精卵が着床し赤ちゃんが育つ場所になります。
子宮は受精卵が着床できるよう子宮内膜の厚くして妊娠に適した状態をつくります。しかし子宮になんらかの原因があると妊娠に適した子宮にならず受精卵が着床できず、流産の原因にもなります。
この原因に子宮筋腫、子宮内膜症、子宮奇形、子宮内膜癒着、子宮内膜ポリープ、黄体機能不全などがあります。
◉子宮頸管の要因
子宮頸管に何らかの原因があります。
通常、精子は子宮頸管を通過して卵子と合流します。また子宮頸管は排卵時期に粘液分泌量を増加し精子が通過しやすくします。しかし、何らかの原因で精子が子宮頸管を通過しにくい状態になります。
その原因に頸管粘液不全、頸管狭窄、頸管炎、頸管ポリープなどがあります。
◉排卵の要因
排卵になんらかの原因があります。
正常の生理周期は約25日前後で起こります。
排卵は視床下部、脳下垂体、卵巣、この3つのシステムが連動して発生します。
しかし、何らかの原因で、このシステムに不具合があると排卵が起こらなくなります。
通常は基礎体温は二相になりますが、排卵に不具合があると「二相にならない」「生理不順になる」などの現象があり、この場合は排卵がうまく起こっていない可能性があります。
この原因に高プロラクチン血症、卵巣機能低下、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、黄体化未破裂卵胞(LUF)、過度のダイエット、薬剤過多、甲状腺の機能異常、糖尿病、心因性無排卵などがあります。
◉卵管の要因
卵管に何らかの原因があります。
卵管は排卵した卵を拾い、卵子と精子が受精し、その受精卵を子宮まで運ぶ通り道です。しかし、卵管が何らかの原因で排卵された卵子を子宮まで移動できない状態になります。
この原因に卵管閉塞・狭窄、卵管の癒着、卵管周囲の癒着、卵管水腫、卵管欠損症、ピックアップ障害、チョコレート嚢腫、骨盤内の手術歴などがあります。
◉その他の要因
抗精子抗体:精子を外敵と認識し精子が入ると免疫が反応し精子を攻撃し活動を妨げる
不育症:妊娠はするが流産・死産を2回以上繰り返す状態をいいます。2回は「反復流産」3回以上は「習慣性流産」になります。
原因不明:検査を受けても不妊の原因が見つからない状態
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