生理痛の症状
生理痛の症状について
生理痛の症状は「腹痛」「腰痛」「吐き気」「頭痛」などがあります。また生理痛の症状は身体面だけではなく「イライラ」「憂鬱」「怒りやすい」などの精神面の症状もでてきます。
生理痛の症状は単発ででる場合もありますが、人によっては複数の生理痛の症状がでる場合もあります。そのため、生理痛の症状に合わせたケア法が大切になります。
さまざまな生理痛の症状について
◉腹痛
生理痛の主な症状は腹痛です。
生理中の腹痛は「プロスタグランジン」が引き起こします。生理中はプロスタグランジンが分泌され子宮収縮をおこします。
生理は子宮内膜が剥がれて、それが体外に排出されますが、プロスタグランジンが分泌されることで剥がれた子宮内膜を体外に排出されやすいように子宮の収縮を促進させます。
しかし、このプロスタグランジンがなんらかの原因で過剰分泌されると子宮収縮が強くなり激しい腹痛になります。
また「子宮の未発達」「冷え」「ストレス」によって骨盤内の血液の滞りで腹痛がでます。
腹痛は鈍痛やキリキリとした痛みでひどい場合は失神するほどの腹痛がでてきます。
またひどい痛みの場合は月経困難症、子宮内膜症、子宮筋腫などの病気も疑う必要があります。
◉腰痛
生理痛に腰痛がでてきます。
腰痛は「骨盤の状態」「冷え」「ストレス」などが影響して起こります。
生理が始まると血液を体外に排出するため骨盤が開きます。これは”リラキシン”という卵巣ホルモンが分泌されるためです。このリラキシンが過剰分泌されると骨盤が大きく開き腰痛がでてきます。
また骨盤の柔軟性が低下していると骨盤が開くことができない場合も腰痛になります。
その他に冷えやストレスによって骨盤内の血液の滞りで腰痛がでたり、プロスタグランジンの過剰分泌で子宮収縮が促進されると腰痛の症状がでます。
◉吐き気
プロスタグランジンの影響で吐き気がでます。
プロスタグランジンは子宮収縮にも作用しますが、胃腸の働きにも作用します。プロスタグランジンが過剰に分泌されると胃腸が活性化し吐き気や食欲低下、胃の不快感などの症状がでます。
また生理痛の負担が胃腸の負担も引き起こすため吐き気の症状がでます。
◉頭痛
頭痛の種類は「片頭痛」「緊張型頭痛」の2種類があります。
生理中に頭痛で悩む方が少なくはありません。脈を打つようなズキズキ、ガンガンとした頭痛がする片頭痛のタイプと首や肩周辺の筋肉が緊張してグーッと締め付けられるような緊張型頭痛タイプになります。
片頭痛はエストロゲンの影響ででます。また生理痛の緊張感が影響し緊張型頭痛がでてきます。
◉貧血
貧血の症状がでてます。
生理により大量の血液を失い酸素を全身に供給するヘモグロビンも一緒に失うので貧血の症状がでてきます。
貧血はヘモグロビンの材料となる鉄分が生理で不足すると起こります。
通常は血液は脳に送られますが生理中は血液は子宮に集まるので、脳に届く血液量が少なくなります。
そのため、血液中にあるヘモグロビン量が減少するため貧血がおきます。このヘモグロビンは全身に酸素を供給する役割があり、正常な生理で鉄分は約28mg失われます。
また貧血のため、めまいや冷えを強く感じるので血液を補うことが必要です。
◉下痢
下痢の症状がでます。
これはプロスタグランジンの影響で下痢になります。
生理が始めるとプロスタグランジンの分泌量が多くなるため胃腸に作用すると腸の収縮が活発になり下痢がおきやすくなります。また精神面の不安が影響して下痢になることもあります。
◉むくみ
生理痛とともにむくみがでます。
それは顔や足など身体のむくみがでてきます。生理前は”プロゲステロン”というホルモンが分泌される時期になります。
このプロゲステロンは妊娠準備の身体づくりをするため体内に栄養・水分を蓄える性質があります。その影響でむくみを引きおこします。また頭蓋骨や骨盤の歪みによりむくんだ状態になります。
◉肌荒れ
肌荒れの症状がでます。
肌荒れは女性ホルモンの影響ででます。
生理前はプロゲステロンの分泌量が多くなります。プロゲステロンは皮脂の分泌を促す作用があります。
この作用により毛穴のつまりが生じて吹き出物やニキビがでやすくなります。また生理中はエストロゲンの分泌低下の影響により、肌の防御機能が低下し肌が敏感になり乾燥肌になるので肌荒れしやすいです。
◉イライラ、憂鬱、怒りっぽい
イライラ、憂鬱、怒りっぽいなどの症状がでます。
生理は女性ホルモンが大きく変化しているため、感情が不安定になりやすくなります。またエストロゲンは感情の動きをコントロールし安定させる作用がありますが、エストロゲンが減少するとイライラ、憂鬱、怒りっぽくなります。
生理痛の症状には、このような状態があります。
1日でも早くケアして生理痛の症状をやめたいですね。